「ネトゲ廃人」 芦崎 治

ネットゲームに膨大な時間を費やしてバーチャルの世界に生きる者、「ネトゲ廃人」
中国や韓国では、広範囲にわたって大都市のネットカフェで死亡が確認されている。
そんな、リアル(現実)の生活を犠牲にしてまで、ゲームの仮想世界に埋没するネット廃人へを取材すべく、北海道から九州まで著者がゲーム中毒者の実態に迫る。


一体何がそんなに彼らを魅了するのだろうかと、通常であれば考えるかもしれない。
けれど、私も高校2年から大学2年までどっぷりネットゲームにハマった経験があるから、随分身近なこととして読みました。

時間があって、現実に満足できていない人がいたら、ネットゲームにハマるのなんてあっという間です。終わりがなく、時間をかければかける程強くなれるゲームは、時間をかける程に抜け出せなくなる。
私が抜け出せたのは、単に運がよかったから。家の事情で一人暮らしをすることになり物理的に離れられたことが一番大きかった。

本書に登場する人たちも、ふとしたことから現実の世界に戻った人もいれば、今もネトゲの世界をベースに生きている人もいる。
私も含め共通しているのは皆、異口同音に「自分が親だったら、子どもには、やらせない」と言っているところ。
それからもう1つ同意したのが、「自他の境界のなさ」
ネトゲの世界は人との距離感も独特。それに慣れてしまうと、動物の本能として備わっている警戒心も欠如してしまうかのよう。

今のゲームは映像が美しいからか、ネトゲの世界だけで満足してしまうことは容易かもしれない。なんせ、少ない体力でも大冒険ができて、ヒーローになれるネトゲは魅力的だ。自分も何もかも放り出してネトゲの世界に入り浸りたいと思うことが未だにある。けれど、踏みとどまって、リアルの世界で奮闘している。
リアルの世界の方が難易度は高いけど、楽しいことはいくらでも自分で作り出せるし、何より経験だったり、お金だったり、実績だったり、手元に残るものが多いことが嬉しい。

★★★★

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