「グリックの冒険」 斎藤 惇夫

飼いリスのグリックは,ある日,北の森で生き生きと暮らす野生リスの話を聞き,燃えるようなあこがれをいだきます.カゴから脱走したグリックは,ガンバに助けられ,動物園で知りあった雌リスののんのんといっしょに,冬の近い北の森をめざします….日本児童文学者協会新人賞を受賞した,愛と冒険のファンタジー.

再読です。
私が最も好きな本のうちの1冊なんですが、いつ読んでもやっぱりいいです。大好きです。
最後に読んでからもう随分経っているんですが今でもそれは変わりません。
むしろ前以上に好きになりました。

途中に出てくる動物園が日本のように感じました。
みんな形も顔つきも違うのに、みんなどこか似ている。
冒険話に興味は示すものの誰も冒険しようとはしない。時にはしようとするものを阻害したり、孤立させたり。
動物園は餌に困る心配もなく、安全です。生きてく上で必要なものは全て揃っています。
それでもどこか貧しいんです。生きている、と感じないんです。
これはまさに日本のような気がしてなりませんでした。

みんな抜け穴があるのは知ってるのに抜け出さない。
自分から動こうとしないで現状に満足している限り金網越しの空しか見えないんですよね。
この冒険を支えてるのは”恩義”だったように思います。
自分の道を見失わず恩義を大切にする限り、道は開けてくるものだと、そんな事を思いました。
最後はかなりうるうると・・・。

★★★★★

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