「なつのひかり」 江國 香織

あまりにも不思議な物語でした。
1回目を読んだ時はさっぱりわけがわからず、なんで?と頭を悩ませる事ばかりでした。
正直最後まで読むのがやっとでした。それでもとても奥の深い話だと思います。
読み返してやっと少しずつ形が見えてくる気がしました。

<ネタばれ>
あくまで私なりの解釈なんですが、探しものとは人生の目的を象徴してるんだと思います。
誰もが探しものを持っています。ただ、それが何なのかなかなかわかりません。
多くの人にとって漠然としたものなんじゃないでしょうか。

21歳を直前にした栞も同じく最初は自分は探しものがないのではと思います、持ってる人を羨ましくも思ったりします。これは洋一にしても同じ事です。
しかし漠然としてても誰もがそれを持っていると思うのです。
栞はとうとう探しものを見つけます。

ところが見つかったら終わりではなく今度はそれを追い求める為に必死に追いかけます。
障害もたくさんあります。
それでも探し求める限り、たとえ手に入る事はなかったとしてもいつかはそれに辿り着くのです。
そもそも現実と幻想の世界を行き来してた為時間の流れが一定ではなく、たった1週間の出来事なのにとてもそんな風には感じられませんでした。
まるで夏、1日がすごく長く感じられる事があるような、そんな感じでした。

★★☆

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