「ショート・トリップ」 森 絵都

いろんな「旅」の詰まった短編集。
女王様のお忍び旅行から時間を越えての旅までさまざまな旅があり、いくつかの話ではかなり笑わせてもらいました。

一番笑ったのは「脱サラの二人」でしょうか。
これは会社の命に従うのではなく、自分の信念に生きることを決めた二人が偶然会うところから始まります。
時計に支配されるのではなく自由気ままに生きたい、そう思い旅行をしている2人の旅程表には1ヶ月先まで予定でびっしりです。
別れ際に2人は腕時計を見て誰よりも足早に街にと向かいます。
周りから見ればサラリーマンそのものなんです。
自覚がなくても長年にわたって染み付いた習慣はなかなか消えるものじゃありません。
そういうのをはたから見るのほど面白いものはないです。
いろんな旅があるのと同様に、くすくす笑うような話もあればにっこりしたくなるような話もあり、かと思えば上記の様にかなり笑える話もあったり、笑いの種の詰まった本でもありました。

★★★☆

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