「魔女の宅急便」 角野 栄子

ひとり立ちした魔女の子キキが、新しい町ではじめた商売は?
相棒の黒猫ジジと喜び悲しみを共にしながら、町の人たちに受け入れられるようになるまでの一年をさわやかに描いた物語。

スタジオジブリでお馴染みの「魔女の宅急便」の原作。

原作がいいのはもちろんのこと、これを読むことで改めて映画の良さも見つけられました。
例えば、映画だとキキは旅立ちの時に上手い具合に飛び立てず木に取り付けてある鈴を鳴らせてしまう、とかラジオを聴きながら飛んでるところ”静かに飛びたいの”と言う魔女に出会ったりと音を重視した原作にはないシーンが加えられているのに気づきました。
読んでるだけで楽しくなる本、ってこういう本を言うんでしょうね。

この世界では魔女は珍しいながらも存在するもの、とされていてまず冒頭の切り出し方の上手さからすんなりこの世界に引き込まれました。
魔女といっても使える魔法は少なく、多くの魔法は既に消えてしまっています。
魔法が消えてしまうのは本当に真っ暗な夜と全くの静けさがなくなったせいだ、って言う人がいるんですが思わず納得。魔法と科学ってやっぱり相容れるものに思えないんです。

この本は漢字も少なく簡単に読めるので小さい子にも是非読んで欲しい本です。
というのは全然押し付けじゃなくこの本からたくさんの事が学べるからなんです。

古くから伝わるものの大切さだとか、「持ちつ持たれつ」の関係を大事にすることだとかがキキを通して自然と体の中に入ってきます。本当に優しくて楽しい話でした。
キキのこれからの女の子としての成長も楽しみです。

★★★★☆

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