「ネシャン・サーガ〈3〉裁き司最後の戦い」 ラルフ・イーザウ

<ネタばれ>
とても、おもしろかったです。
宗教色が強いのは相変わらずだったんですが、それにもだいぶ慣れてきたようです。
それに前回の死者蘇生のように思わずツッコミたくなるようなものもありませんでしたし。

<紅の目>の破壊の旅はまさにRPGといった感じで楽しめました。
攻撃するたびに力を増す番人、切りつけると鼠算式に増えてく番人などなどわくわくしながら読んでました。
ゼトアの悪は一途に忠誠心によるものだった、とわかった上に奴隷にも酷い仕打ちをしない彼のことがお気に入りではあるんですが、どうもすんなりとヨナタン側についてしまうのが納得いかないというか、彼は彼なりに幽閉中に考え悩んだりもしたんでしょうが、やけに淡々と物事が進んでしまったために薄っぺらく感じてしまったのが残念です。
ちょっと急ぎ足だった気もしますが、今までの伏線がどんどんあかされていくのは楽しかったです。

「世界の洗礼」はちょっとだけ「ノアの箱舟」を思い出しもしました。
激しい闘いの後に訪れた平和、とくにヨナタンとビティアの会話にはほっとするものがあり気持ちよく読み終わることができました。

飛行速度を落として帝都の上空を旋回していたガルモクは、ヨナタンのたのみをちゃんと了解した。
ガルモクは石を吐き出すような笑い声をあげ、頭を後ろに勢いよくひねってどなった。
「たっぷりお見舞いしてやろう。今日は特別な日になる。さあ、行くぞ!」

★★★★★

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