「魔性の子」 小野 不由実

どこかで読んだ事がある、それが読み始めてすぐに思ったことでした。
この本はずっと読みたかった本だし以前読んだことがあるなんてはずはない。
すっきりしない気持ちでいたんですが、途中でそれは解決。この本、私の知っいてる十二国記の外伝だったんですね。もっとも出版されたのはこちらの方が先なんですが。

人間はエゴの塊。我欲のない人間なんていない。この本はそれをありありと見せつけてくれます。
誰でも人を恨んだり憎んだりするのは嫌なものだし、周りの人間がそんなことをしていれば不快にもなります。
しかし人が人である以上、そんなに純粋ではいられないのだと思います。
全ては、表と裏なんです。

憎んでないと言って自分の内に閉じこもるということは、裏を返せば自分以外の全てを否定しているに過ぎないんです。
広瀬の気持ちがすごくよくわかるから、読んでいて苦しくもなりました。
もしこの話が気に入ったのなら十二国記シリーズ「風の海 迷宮の岸」を読む事をお勧めします。
私はまだ読んでいないのですが、その続編として「黄昏の岸 暁の天」もあるのでそちらも読んでみるといいかもしれません。

「誰だって全ての人間に良くしてやれるならそうしたいさ。しかし順番を決めなきゃいけない時もあるんだよ。全員を好きってことは、誰も好きじゃねぇってことだ。少なくとも俺はそう思う」

★★★★

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