「リズム」 森 絵都

この本は私に前向きで優しいメッセージをくれました。
子供の頃に戻ったみたいに素直に読めるようでした。
私も風みたいに、空みたいに、月みたいに変わらないものが好きです。
しかし、私を取り巻くものの多くが変化してしまうものなのも知っています。
だからこそ真ちゃんのくれた言葉は温かく、とても嬉しいものでした。

登場人物はみんな人間味溢れる感じで、特にさゆきのおつかいに行く場面は可愛くてくすくす笑ってしまいました。
私が一番印象に残ってるのはテツと秘密の場所から眺めた町の様子です。千年後もここから見た景色が変わってないといいね、っていうさゆきの言葉が切なく残っています。
今まで変化を拒んでたさゆき自身の変化がここで見られたような気がします。

「大切なものだから、さゆきにやる。これから大切にしてくれればいいよ」
真ちゃんは平然と言った。
「これからさゆきがさ、まわりの雑音が気になって・・・親とか、教師とか友達の声がきになってさ、自分の思うように動いたり笑ったりできなくなったら、その時はこのスティックでリズムをとってみな。さゆきにはさゆきだけのリズムがあるんだから」

★★★

follow us in feedly

Pocket

トラックバックURL

トラックバック一覧


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。