「キノの旅Ⅱ the Beautiful World」 時雨沢 恵一

どの話も、最初のページにあるように「何が正しいのか?誰が正しいのか?」を見つめた話だった気がします。
窮地に立たされた時に、悪と悪のどちらかしか選択ができなかった時に、一体どちらを選ぶのが正しいのか。
時には正しい答えがない時だってあると思うんです。
「優しい国」の話が一番好きでした。
ほっとしました。

この話を読んでほっとするのも変なのかもしれないけど、さくらちゃんの手紙を読んだからほっとできたんです。
あの手紙は、さくらちゃんがあの晩起こることを知らなかった、とも読めるんですが、知ったいた、とも読めるんです。
いくら子供だとしても周りの大人たちの態度が変わったりしたのを全く気づかなかったはずはありません。
最初に親の手紙を読んだ時は大人のエゴに対して凄く嫌な気持ちがしたんですが、その後の手紙を読んでそれはなくなりました。
さくらちゃんが自分の決断で国に残ったとのだとすれば感じるものは全く違います。
かなり自分の都合のいいように解釈しているのかもしれないけど、私はそう思いたいんです。

皮肉のこめられた英語の副題も魅力の一つだと思います。
というより、皮肉は全体的にこめられていましたが。
「過保護」とか、子供が可哀想で仕方なかったです。
子供の意思はどこへやら、ですね。
“受験戦争”を好んでやってる子供なんていないでしょうに。
いい会社や学校に入ることってそんなに大切なことなんでしょうか。
結局、「何が正しいか」はその人が何を信じているか、次第なんでしょうけども。

★★★

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