「アリソン」 時雨沢 恵一

河と山脈を挟んで東西にある2つの国、ロクシェとスー・ベー・イルは互いに “自分達こそが最初の人類だ”と主張し、長い長い間戦争を続けている。しかし、この世のどこかに『戦争を終わらせることができる、それだけの価値のある宝』があるという。


なんだかアニメを見ているようでした。イラストのせいでしょうか。
いつアニメ化されても不思議じゃない気がします。
口絵で見られる黒星さんのイラストは相変わらずによかったです。
表情豊かな人物や機体のカッコよさはほんとに素敵でした。

わくわくするような話やドキドキするような話とはちょっと違うんですが一気に読めちゃうような楽しさはありました。
キノと同様に読者に対して疑問をなげかけてきます。
人に銃を向けるのはよくないよ、と言うヴィルと、大切なものを守るためなら躊躇いなく人をも殺す、というアリソン。
一体、何が正義なのか。
読み終わって納得。読み返して少し切なく。最後の平和がとても心地よかった気がします。

そしてアリソンとヴィルのコンビはかなりのお気に入り。
個々でも好きなんだけども私にとっては、二人揃ってこそ。他にはムートおばあちゃんが大好き。

「ムートおばあちゃんは、僕達によく言ってました。 “わたしは自分で考えて、自分で見つけた道でがんばっている。誰がなんと言っても、自分の道を進むのはすてきなことなのよ”って。そして続けてこうも言います。”別の人が進んでいる道を、それが自分の道を否定することであっても、 ―― 間違っているなんて決め付けちゃだめよ”って」

★★★★

follow us in feedly

Pocket

トラックバックURL

トラックバック一覧


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。