「嘘をもうひとつだけ」 東野 圭吾

久々の、といっても私にとってはまだ2作目の加賀刑事の物語。
加賀刑事は刑事として誠実かつ優秀。

ほんの少しの不自然さも見逃さず、そこからどんどん事件を紐解いていく。
仲間のうちは頼もしいけども敵に回すととても厄介な人という感じです。

殺人を隠すためについたたったひとつの嘘。
その時についた嘘はひとつにすぎなくても、当然のごとく嘘を隠す為に発する言葉は全て偽物です。加賀刑事は自分が気づいた”不自然” なことからその嘘を見つけ出し、犯人を追い詰めていきます。
その緊迫感がたまらなく、また犯人側の立場で読むと焦り嫌な気持ちにもなります。
誰だって嘘を見破られるというのは気持ちがよくないものですから。

それでも、加賀刑事の筋の通った推理を聞いているうちにそういった焦るような、嫌な感情がなくなるから不思議です。私から見た加賀刑事は、なんだか不思議な人。

「嘘を隠すには、もっと大きな嘘が必要になる」

★★★☆

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