「栗本薫の里見八犬伝」 栗本 薫

『南総里見八犬伝』は、江戸時代に曲亭馬琴が失明しながらも28年かかって書き上げた大作です。
巻数は第9輯、冊数は71冊(ふつう5冊から7冊で1巻となり発売されます)にも及びます。

この本では前半は原作通り訳され、後半は”そののちのあらすじ”という形でまとめられています。
古文が苦手な為、現代語訳された古典文学ですらなかなか読む気になれなかった私がこの本を手にした理由はやはりこれが栗本さんの編訳によるものだからです。
読んでみると昔の話なのに全然古臭くないし、ありきたりでもない。
それどころか面白かったです。

そしてこの本には物語の面白さだけではなく、勧善懲悪の教訓もありました。
登場人物は、脇キャラである小文吾の妹婿である房八がお気に入りです。
最初は嫌いだったんだけど、途中から一転。彼の優しさがとても深くて驚きました。
八犬士は八犬士で個性豊かで好きだったし、運命に導かれた数々の巡り合わせには惹かれるものがありました。

★★★☆

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