「砂に泳ぐ」 飛鳥井 千砂

携帯ショップで働く紗耶加は、変わり映えのない毎日にも、閉塞感のある田舎にも、どこかすれ違う彼氏にも少し、息苦しさを感じていた。
思い切って彼氏と別れ飛び出した東京で、少しずつやりたいことを見つけ、ついにはフォトグラファーの座を手に入れた。


どこか友だちの話を聞いているような、そんな身近な感じです。
やりたいことが見つからない焦りや不安、
好きな人と上手くいかないイライラ、
好きなものを見つけてひたむきに頑張るところ、
等身大な日常が描かれており、ところどころリアルで、わかる、と思うところが多々あります。

一方で、誰の立場に立って物語を見るかによっても見え方が違ってくると思うのですが、主人公が彼氏に対して感じるような、どこかしっくりこないような違和感も同時に感じ、もやもやとした気持ちと共感する気持ちが交差していた気がします。

フォトグラファーになった彼女。
彼女が撮った写真が見てみたい。きっと素敵な写真だったのだろうと想像します。

自分のことなのに、人に助けてもらおうって、助けてあげるって言ってもらえるのを期待してたなんて、今思い出すと、本当にその時の自分が恥ずかしいな。  (p198)

★★★☆

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