「半径5メートルの野望」 はあちゅう(伊藤 春香)

「不安というのは常に成長とセットになっています」
大いなる野望を抱くには自身のなさすぎる世代かもしれないけれど、地に足のついた日常を歩むことで、「半径5メートル」圏内の小さな世界を充実させていくことで、人生を変えていける。
泥臭く、そしてときにしたたかにキャリアを積み、生き抜いていく術を綴る、夢を実現させるヒントがいっぱい詰まった1冊。


楽しみにしていたはあちゅうさんの新刊です。
以前から林真理子さんを敬愛されていたのを知っていたため、なんというか、帯を見て私まで思わずじーんとしてしまいました。
ご本人の感慨深さはひとしおでしょうね。

好きなものにフォーカスして、努力をし続けた彼女の本気度合いがすごくよく伝わってくる1冊です。
この本には、ひたむきに前に進み続けた彼女がぶつかってきた壁や、それを乗り越えた方法、成長の秘訣、軸となる価値観や夢など書かれていて、その1つ1つが深く染み入りました。

彼女の言葉がこんなにも心に届くのは、言い訳ばかりしていた弱かった彼女が、自分から動き出すことで夢に向かって邁進しながら強さを手に入れていく過程を見せてくれるからかもしれませんね。
誰にだって弱い部分はあって、「どうせ無理だよ」とか、ついつい弱気になったりできない理由探しに躍起になったり、ということはあると思います。
そこでずっとそこに留まるか、そこから躍進するか2つの道があった時、本当は誰でもどちらの道を選ぶこともできるんですよね。
でも、そこから抜け出してキラキラしたコースに進めるのは所謂成功者と呼ばれるような特別な人だけに感じられる。そんな考えを自らの実体験を示しながら一刀両断してくれるのですが、これはなかなか勇気がいることだと思います。
その勇気に励まされる人は私だけじゃないんだろうなと読んでいて心が熱くなります。

私が目指すところとはあちゅうさんが目指すところは違いますが、それでも共感するところはたくさんあって、彼女が「人の心に残るストーリーを生み出して、誰かの人生に貢献すること」を目指しているように、私は「その人がその人らしく生きられるよう、人生の障害を軽減させるお手伝いをすること」を目指していきたい。
これは何となく自分の中にあったものの、ぽわーんと浮かんでは消えるふわふわしたものだったのが、転職活動を通じてアウトプットできるようになりました。
本書にも書かれていますが、インプットだけでは不十分でやっぱりアウトプットする機会を設けて「考える力」を鍛えることも大事ですね。

いろいろと心に残るものがありましたが、中でも「人間には進化と深化の両方が必要」という話が心に刺さりました。
はあちゅうさんを深く煎じたような1冊でしたが、本当にやる気をもらえるので、ワンランク上を目指したい時におすすめです。

世の中に誇れるような大きな実績がなくても、自分自身が、自分の人生に誇りを持っていたら、それは、勝者の人生だと私は思います。ただ、その誇りは努力と葛藤からしか生まれないとも思っています。 (p4)

強いフリをすることと、本当に強いことに、どれほどの違いがあるでしょうか。 (p27)

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