「イニシエーション・ラブ」 乾 くるみ

ラスト2行までありふれた恋愛小説。
ラスト2行を読むと、今まで読んできた内容が、180度変わって瞬時にミステリー小説になる。
と、友人から勧められて読みました。

これは・・・確かに、「そうくるか」となりますね。
いや、正確にはその2行を見た時に頭の中はハテナでいっぱいでした。
「????え?」と。

<ネタばれ含む>

最後に仕掛けがあるというのは知っていました。
文庫裏面にも書いてあります。
読んでいて、「普通の恋愛小説」だよなあと思いつつも最後を予想しようと頭をフル回転。

決して悪いわけじゃないけど、あまりにも陳腐な恋愛小説で、これが一体どうやったらそんなに衝撃的な、再び読みたくなる小説に早変わりするんだろう。
夢オチ?いやまさか。と頭を悩ませながら読みました。
結局、最後の最後まで気付けずぽかんとさせられたわけですが。

違和感は至る所にあったのに、それを主人公の変化だと捉えたり、自分の気のせいだと思ったり、自分自身で補正しまくっていたのが悔しい。
主人公の視点から見たマユが純粋でかわいいキャラなのにも騙された。
特にサイドAでは違和感いっぱいあったのに!

最後の2行を読んでから、最初に頭に浮かんだのがイブのホテルの件。
あとは読んでいる間に覚えた違和感を片っ端から思い出していった。
このパズルにピースがハマる感覚は、最初感じた悔しさも忘れるほど爽快ですね。

やられたなあ。解説はあるものの、80年代を知っていればもっと楽しめたかも。
あるいは途中で気付けてたかも?というのは言いすぎか。

★★★★☆

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「イニシエーション・ラブ」 乾 くるみ” への2件のコメント

  1. yocoさん、こんばんは!

    ホント、騙されましたねぇ~(笑)
    そう小さな違和感はあちこちにあったはずなのに・・・なかなか気付けなかった自分が悔しいですね^^;
    しかも私、最後の2行ですら「え、どういう事?」となってしまったので・・・
    普段からどれだけ注意して読んでいないかという事を目の当たりにしてションボリしました(=v=)

    そういえば、時代設定が80年代なんですよね!
    どうりで予告編の2人の服装が懐かしい感じがしたんですね(笑)
    実写不可能と言われたこの作品を、どういう風に映像化しているのか気になりますね♪

  2. nanacoさん・・・・・!!!
    すみません。なぜか返信漏れが・・・(;ω;)
    この本は、警戒して読んでもなかなか気付けないですよね。。
    小さな違和感って簡単に自分の中でスルーできちゃうんだなと思った次第です。
    そこのところをついてくるのが、まさにミステリー作家ですよね。
    それにほんと最後の2行はハテナが頭の中に浮かびまくる(==
    映像化はほんと楽しみ!見たいような見たくないような、でもやっぱり怖いもの見たさで見てみたい!わくわくですね、ほんと。

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