「レインツリーの国」 有川 浩

「忘れられない本」を通して出会った2人の物語。
奇跡的に繋がった1本の糸。
主人公と一緒にわくわくしたり、泣いたり、ほっとしたり。
等身大の2人が織りなす恋愛物語にすっかり惹きこまれました。

伸がメールで書いている「考え方や感じ方は全然違うところがあって、その似てるのにズレてるところがめっちゃ面白い」というのこそ、恋愛の醍醐味だよね、と頷きつつ思いました。
その人の辛さというのは本当の意味ではその人しかわからない。
その辛さ故に傷ついてきたからこそ、大好きな人からは特に傷つけられたくなくて自分を守ろうとするあまり相手を傷つけてしまう。恋愛ではよくあることに思います。

相手との距離が近くなる恋愛において、それは相手への信頼の証でもあり、甘えでもあるもの。
甘えることや我儘がいけないんじゃなくて、大事なのは二人のバランス。
頼ってもいいけど、どちらか一方が我慢しっぱなしな関係は先が見えてる。
二人のひたむきさと前向きさが微笑ましく感じました。

それと、あとがきで初めて有川さんが女性だと知ってびっくり。
名前からずっと男性だと思ってました。
そしてこの本に聴覚障がいのある人が登場するというのは知っていたのですが、思っていた以上に深いところまで踏み込んだ内容で驚きました。
またいつか読み返したくなるであろう、とてもいい本でした。

ハンデなんか気にするなって言えるのは、ハンデがない人だけなんです。それも、私に迷惑かけないならあなたにハンデがあっても気にしないよって人がほとんどだと私は思います。  (p99)

★★★★☆

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