「リアル鬼ごっこ」 山田 悠介

西暦3000年― 国王はある日突然、こう言い出した。
「この際、佐藤という名字を全て抹殺しよう」
そうして始まった、“リアル”鬼ごっこ。

私が本を楽しむ要素の1つとして、「非日常が味える」というのがあるのですが、この本はまさに非日常。加えて、とても非現実。
非現実的なものもここまで突き詰めると、いっそ潔くていいんじゃないかと思います。
最初は、なんてめちゃめちゃな(かつ、独創的な)設定なの、と笑いつつも楽しんでいたのですが、後半に進むにつれて笑えなくなりました。

元来足が遅かった私は鬼ごっこの鬼が怖かったので、捕まったら命も人生も終了だなんて想像するだけで恐ろしいです。読み終わった後もうっすら背筋が寒い感じ。
もともと本を読まない作者の文だけあって荒削りだったり薄かったりするところもあると思います。
伏線か、と思っていたら何もなく終わったり、突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めたり。

それでも自費出版からベストセラーになるだけあって、光るものを感じました。
年下の友人たちに人気なのも頷けます。

★★★☆

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