「龍使いのキアス」 浜 たかや

300年もの時間をかけた壮大な物語。
そしてキアスの成長の物語でもあります。
血筋の話、部族を超えた恋愛の話、古くより伝わる儀式の話と、とても楽しむことができました。
キアスの名付け親である者はその名前の由来を知っていたんだろうか。
それとも、ただの偶然だったんだろうか。

全ての始まりは300年前のアグトシャルとマシアンです。
でも、ただ二人が悪いとは責められないような気がするのです。
二人のとった行動はとても人間らしいものであったから。
読んでいて泣ける話ではないのだけど、すれ違ってばかりの二人のことを考えると胸が締め付けられます。
最後は感動。

目がくらむような光にも目を背けることなく全てを見ようとしたイリットはやはり、真実を見届ける者として誰よりも相応しい。
数あるこの世界独特のものの中でも、呼び出しの儀式はとくの面白かったです。
歪みだした世界は正しい方向へと導かれました。
これから先は幸せな日々が待っていることと思います。

人は夢なしには生きられない。

★★★★

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