「弁護士ドットコム 困っている人を救う僕たちの挑戦」 元榮 太一郎

困っている人と弁護士をインターネットでつなぐ、というサービス「弁護士ドットコム
「困っている人を助けたい」という一心でエリート弁護士の道を捨てて、赤字の苦節8年。
とうとう2014年12月11日、日本に類を見ない弁護士資格を持つ創業社長の会社が、東証マザーズ上場を達成しました。
本書は、「弁護士ドットコム」代表・元榮さんの生い立ちを追いながら、弁護士ドットコム誕生秘話、そこにかける想いなどを徹底的に紐解いていきます。


縁があって参加させてもらった講演会で、元榮さんのこと、「弁護士ドットコム」のことを初めて知りました。
そして、「こんなサービスがあったなんて」と、心底驚きました。弁護士や医師はどうしても敷居が高いと感じてしまうし、普段接点のない弁護士は特に、「どうしようもなくなるまでは関わらない方がいい」くらいの気持ちが頭の片隅にはあったのですが、本当はトラブルを未然に防げたり、事前にちょっと相談ができたらどんなにいいだろうと思います。

だから、こんな画期的なサービスがあって本当にありがたい!と思う一方で、法曹という歴史のある社会で新たなサービスを作り上げる苦労は想像に難くなかったです。途中で放り出したくなることもあったでしょうに、想像以上の時間をかけて磨かれ、育てられたサービスであるということにまた深く感銘を受けました。

また、「人と違うことをする」時に力を1番力を発揮するという元榮さんの、自分自身を信じるという信念の強さやまだ見ぬ先のことを見据えて動く器の大きさなどに圧倒させられました。

そして、人に対して常にWIN-WINの関係を築こうとする姿勢にとても感動しました。自分がいいものを見つけた!と思ったら悪気無くとも「こっちの方がいいよ!(そっちは時代遅れだよ!)」と元のものを否定してしまいがちだと思うのですが、否定するのではなく、古い社会を飲み込む程のグランドデザインを描くと話されていたのが印象的でした。本書にも常に感謝と謙虚な姿勢を崩さない元榮さんの人柄が表れています。

サービス誕生のきっかけやそれを形にしていく過程もすごくおもしろく読めましたし、人としての生き方や姿勢、困っている人にどこまでも誠実であろうとする態度に思わず自分の生き方を振り返らずにはいられませんでした。
読めてよかった良書です。

いろんな人に力を貸してもらえるようになるためには、心をオープンにして、損得抜きで人と付き合わなければなりません。
人に対して先入観を持ったり、決め打ちしたりせず、360度全方位で、いろんな人と付き合うつもりでいれば、いつの間にか思わぬところから、ビジネスにおいても大きな効果が生まれたりするのです。
 (p153)

★★★★☆

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