「深い深い夢の中」 狗飼 恭子

美雨みたいな女の子って身近に1人はいるものだと思う。
自分じゃとても真似できないような可愛さに溢れた女の子。
可愛くなろうとしている子は大好きなのだけど、美雨は別でした。
何故なら裏表のある子だったから。

それでも彼女が逸子のためにキレた時点からとても好きになりました。
友達のためにキレたり泣いたりできる子が好き。
愛は人を殺せると思う。
美雨は二人から愛されすぎていた。

もし美雨がどちらか片方を選ぶことができたならよかったのだけど、そうすることができなかった美雨は「失うくらいなら殺してしまおう」と思われることがあったかもしれない。
そんな過激なことを二人は思わなかったかもしれないけど、愛されている限り可能性は充分にあったはずです。
でも、本当に心配していたのは心が殺されることなんじゃないかと思うんです。
自分が一番に想われたいと思いながら宇田川さんを愛する心。
それこそが美雨が逃げてまで守りたかったものではないんでしょうか。
美雨の残したハガキが大好き。彼女らしくて。

愛するのと憎むのなんて、似たようなもんだもん。

愛されることを求めるのなら、本当に愛したりしなければいい。
愛したいなら、ただ一途に愛せばいい。

★★★☆

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