障害っていうのはどんなものなのか、それをなくすのは何か、リハビリテーションってなんなのか、また自立ってどういうことをいうのか。
そんなことがとてもわかりやすく、噛み砕いて書かれていました。
また、それぞれの項目において生まれもって障害のある人と、中途で障害になった人の例を出して書かれていたため、具体的に理解しやすかったです。
「障害」という言葉には「機能障害(インペアメント)」「能力障害(ディスアビリティ)」「社会的不利(ハンディキャップ)」という3つの意味がありました。
そしてそれぞれを軽くしたりなくしたりするのは順番に、医学、本人の努力、私たちを含む社会ということについても1つ1つ丁寧に見ていくことで納得できた気がします。
リハビリテーションについても、能力回復や社会復帰という意味は知っていたものの、そのもともとの意味が「奪われていた権利を回復する」や「名誉の回復」などであることを初めて知り、おもしろく思いました。
確かに「リハビリテーション」は障害のある人たちにとって非常に重要な意味をもつことでしょう。この本は、障害についての基礎的な知識や考え方を与えてくれました。
便利になった町を歩いてみた障害のない一般市民が、このように便利なまちになるように運動したのはだれだろうと考えてみたとき、それは、重い障害のある人たちだったということに気づくのです。
★★★★