「デビュー」 今野 敏

19歳、童顔アイドル・高梨美和子はデビューすぐさまトップの座へ。
その実彼女は、カルフォルニア大を卒業、理論物理学と哲学の修士号をもつ天才だった。
虚栄にまみれた芸能界で、持ち前の頭脳と正義感をもって芸能界のワルどもを一掃する。

今野さんといえば、シリーズ物のミステリー作家という印象がありますが、初読みでした。
昼はアイドル、夜は天才少女なんていうおもしろい設定で思わず手に取りましたが、芸能界を舞台にした7つの短編小説でどれも気軽に楽しく読めました。

ミステリーとハードボイルドをちょっと合わせたような作風で、少し大人な、だけどどこか純粋な一面も残していて、せっかくの素敵な登場人物をもっと深く掘り下げてほしい、という気持ちと、これくらい軽く読める読み心地で十分だという気持ちとが入り混じってます。

虚栄まみれの芸能界だからこそ、アイドルの純粋さや正義感が光りますね。私だったら怖い思いをするのは絶対嫌、と思ってしまう。
それから、作中に登場するバー『ゼータ』もいいですね。馴染みの人がいて居心地がいいバーがある大人とか、ちょっと憧れます。

★★★

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