「レトリカ・クロニクル 嘘つき話術士と狐の師匠」 森 日向

巧みに言葉を操って、時には商いをし、時には紛争すらも解決する「話術士」。
かつて人間と獣人との戦いに巻き込まれ命を落としかけた青年シン。彼は狐の話術士カズラに助けられ、以来、立派な話術士になるべく彼女と旅を続けていた。
そんなある日、二人はとある部族の紛争に巻き込まれ・・・!
第21回電撃小説大賞“銀賞”受賞作。

ふらっと立ち寄った本屋さんでふいに惹かれて購入したこの本、すごく面白かったです!
偶然にもこんな素敵な掘り出し物を見つけて、読んでる間ずっと幸せでした。
なんというか、最近仕事で緊急対応が多くて心が疲れていたから、苦くも優しいファンタジーの世界に随分癒されました。

主人公は、話術士。
ペンでも剣でもなく、言葉を武器に生き抜きます。
舞台は、人と獣人が暮らす4つの大陸からなる世界。
単なるハートウォーミングストーリーじゃなくて、人の醜い部分、暗い部分も描きつつ、希望を持たせてくれることに何より私自身が救われました。

エピローグがまた良くて、思わず何度も読み返しました。あの台詞がほんと秀逸。
たとえ相手を騙すことになっても、それが本当に相手を守るためなら、自分が傷ついてもそれを貫き通す覚悟を持っていたいものですね。
続編も楽しみにしています。

★★★★

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