「ペルソナ〈2〉 罪」 高瀬 美恵

噂が現実になる。街ではそんな不思議なことが起こりだした。
そんな中で、事故により短距離走者として嘱望されていた将来を断たれた杏奈はジョーカーと出会う。「仮面党に入ってほしい」と言うジョーカーを杏奈は、断る理由なく受け入れるのだった。

ペルソナ2罪は、もとはゲームです。これはその小説版。
吉栄杏奈の視点で物語は進行していきます。
壮大な世界設定やストーリーを理解するのに250ページは少ないように思いました。
プレイしていなくても理解はできるけど、やはりプレイした人向けの本なのだなという気がします。
めちゃくちゃな世界なんだけど、面白い。

どんなことでも "噂が現実になる" という現象によりアリになる。
ナチスが街に表れたり、飛ぶはずのない飛行船が飛んだり。
イン・ラケチについての話も面白かったように思う。
今までなら笑い飛ばすような話も、この世界では真剣に聞いてしまう。
仮面党とペルソナが戦う理由は全て過去にありました。

今回、ジョーカーはまさに踊らされていただけの道化役。少し、可哀想な気もしました。
物語はこの「罪」で終わるのではなく、今度は「罰」が始まります。
「罪」は充分に楽しめたけれど、もっと長く読んでいたかったという気持ちが強く残りました。

皮肉なことだ。夢をかなえるために、夢見る力を手放すなんて。

★★★

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