「放浪の戦士〈3〉―デルフィニア戦記 第1部」 茅田 砂胡

緒戦の大勝利に沸く兵士たち。しかし国王の陣幕だけが重く沈んでいた。
軍を解散せよ、さもなくば―敵は養父・フェルナン伯爵を盾にした露骨な脅迫にでたのだ。
大義か?ペールゼン侯爵の専横に屈するのか?苦渋の選択を迫られたウォルは逆転を賭して、バルドウの娘に伯爵救出を託したのだが。

これは、泣ける。泣くなという方が無理だ。

物語の緩急の作り方が絶妙に上手くて、おまけに美しい映像が頭に浮かぶような世界観もよくて、のめり込むようにして読みました。

フェルナン伯爵のお人柄が本当によかった。
この物語には忠義とか信義とか、己の信じる道を突き進む人たちがたくさん登場して、その曲がらない信念に惹かれます。
と同時に、それぞれに譲れないものがあると争いが生まれることもあるし、最近のニュースを見ているとあまり曲げられないのも考えものかもしれないと思うのですが。

だから、リィくらいのスタンスがきっとちょうどいい。
物語はここでまた大きな爆弾を落としてきて、続きが気になるところ。再読だけど、結構忘れていて再び新鮮な気持ちで楽しめてます。

★★★★☆

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