「官能と少女」 宮木 あや子

卑猥な宝石に惹かれた女、幼児体形の教諭、テレビの中の夫を愛する女、性的な触れ合いを拒絶する女、おじさまに「誘拐された」少女、心を病んだ女子大生。
R‐18文学賞受賞作家が描く6つの純粋な欲望。

宮木さんの本はこれで3冊目ですが、見事にどれもこれも全く違いますね。
仕事系、時代系ときて、これは官能系でしょうか。
エロティックというより、生々しく思春期ならではの鋭さを持って描かれたこの作品、痛々しさすら感じさせます。

粘液とか血とかいっぱい出てくるもので、ちょっと生理的に受け入れ難かったものの、挿絵と相まって1つの世界を作り上げているのはさすがです。

この作家ならこんなテーマ、こんな作風とはっきりわかる作家は安心して読めますが、こんな風に型にはまらず多方面に筆を走らせる作家さんもすごく興味深くて、次は一体どんな作品だろうと手に取るのが楽しみになります。
幅が広い分当たりもあれば外れもありそうですが、まだまだこれからも読んでいきたい作家さんです。
残念なのは地元図書館には宮木さんはこの3冊しか蔵書がないこと。次は大きい図書館に行くか、購入するか。
どちらにせよ、また必ず読む作家さんであることは間違いないです。

★★☆

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1.官能と少女 宮木あや子

官能と少女著者:宮木 あや子早川書房(2012-07-06)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る 「小さな白い花は可愛いのに、食べると死ぬ。甘酸っぱい花と薄荷煙草。そして無垢なふりをして耽嗜 ...


2.『官能と少女』/宮木あや子 ○

これはまた・・・。 たまたま、図書館の予約本を受け取りに行ったら、2冊とも宮木あや子さんの作品だったんですが、ホントに全然違いますなぁ。 『官能と少女』というタイトル通り…


3.官能と少女(宮木あや子)

短編集。 淫靡な宝石に恋する女、恋人が自分の幼児体型を好んでいたと知った養護教諭、アイドルを「夫」にした少女、「おじさま」に監禁されてる少女などなど、もうね、まさにこの…


4.「官能と少女」宮木あや子

淫靡な宝石に恋する女、自らの幼児体型を哀しむ養護教諭、美しい顔の男を「夫」にした女、 おじさまに「連れ去られた」少女、“眠り姫”という綽名の病んだ女子大生― 恋の痛みと…


「官能と少女」 宮木 あや子” への6件のコメント

  1. こんばんは^^
    本当に宮木さんの作品はバラエティに富んでいて読んでいて面白いですよね。
    この作品もまた独特で、確かにエロティックというよりは痛々しくて切なくて。一言では言えないですよね。
    行っている図書館に所蔵がなければ同じ県内(都内?)の中で相互貸借で取り寄せてもらえると思うので聞いてみてはいかがでしょう?^^

  2. おはようございます~^^
    いやぁ、まさか本当にこんな作品まで書かれるなんて!と幅の広さに驚きました。
    表紙見てみても校閲ガールと全然雰囲気違いますよね。
    そして・・・図書館でそんなシステムがあるんですか!!
    なんて素敵な・・・(;ω;)小さな図書館しかないのでそれすごくありがたい。。。
    明日図書館に行くので聞いてみます!ワーイ

  3. yocoさん、こんばんは(^^)。
    苗坊さんおっしゃるように、宮木さんの作品の幅はとっても広いですよ♪
    どの作品も、とても心惹かれる、素晴らしい物語です。
    まあ…ちょっと小市民には厳しい官能系(しかも傷つくことが官能だとすり替えられるようなもの)もありますが(^_^;)。
    本作は、それ系ですね。痛いけれども、でも読んでしまう、宮木さんの筆力の素晴らしさ。
    私は宮木さんの作品では、『雨の塔』『太陽の庭』の静かで孤独で、儚い物語も好きですし、『憧憬☆カトマンズ』や『セレモニー黒真珠』のブッ飛びオシゴト系も好きです!
    図書館は相互貸し出しもありますし、リクエスト購入もしてもらえるかもしれませんよ~。

  4. こんにちは~!
    そうですね、エロチックというより、ほんとになんでしょう、痛い、感じが・・・;
    そして宮木さん、静かで孤独で儚い感じのものもあるんですか・・・?!
    あー読むのが楽しみすぎます・・・・;;;
    そして昨日図書館に行ってきて、早速司書さんにいろいろ教えてもらってきました!
    こんな、画期的なシステムがあったなんて。。。。(;ω;)
    県内で探したら結構なんでも手に入りそうで、この無敵感すごいです。幸せすぎる。。。
    リクエスト購入も夢のようです。
    職場が変わって図書館が近くなったので、読みたい本片っ端から読んでいこうと思います^^

  5. お返しが遅くなってすみません;;;

    他の方も書いてらっしゃいますが、宮木作品はジャンルが様々で「これはどんなお話なんだろう」という楽しみがあるのも良いですね。ただ、この作品のようにシンドイ読書になっちゃう時もあるんですけどね^_^;それでも、キツイなぁ・・・と思いつつ読んでしまうのは、宮木さんの凄いところなんでしょうね。

  6. こんばんは~!
    いえいえいらっしゃいませー^^
    題材が違うというより、本当にジャンル自体が全く違いますよね。
    同じ人が書いているのにすごい・・・不思議・・・。
    本当につまらない作品って、読破することすらしんどかったりするけど、そういうのとは違うキツさだから、苦手なジャンルながらも宮木さんのすごさを感じます。
    次の作品予約済みなので次図書館行くのが楽しみです(・ω・*)

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