「桃の花は」 あさの あつこ

とうとう、ほっと文庫シリーズ最後の1冊です。
このシリーズ本当に大好き!
他の作家で、違う香りで第二段をぜひやって頂きたいです。

あさのあつこさんのほっと文庫は、「桃の香り」、ではなくて「桃の花の香り」。
ふわっとお風呂場に花の香りが広がります。
濃いピンク色の湯船に浸かって最初の2ページを読んだ時点で、あまりにも情景が美しくて感動しました。
ほっと文庫の良さは、付属の入浴剤を使いながら湯船でまったり読むことでより味わえると毎度のことながら思います。

小説の方は、最初の2ページの情景を書きたいがために、あるいはその情景からインスピレーションを受けてそれ以降を書きあげたんじゃないかという内容。
最後の展開は、思わず「えー・・・?」と、しっくりこないまま終わりました。

ようやくスタートラインに立てた彼女ですが、個人的にはもうゴールさせてあげて欲しかった。
とはいえ、これがもう少し長いお話だったらまた違ったはず。
ですが、美しい情景の余韻をお風呂で十分に楽しめました。

空は高く、蒼かった。あまりに蒼過ぎて、碧がかってさえ見えた。
今なら蒼穹という言葉を知っている。碧空という言葉も知っている。
あのときはまだ、知らなかった。  (P2)

★★★☆

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