「防壁」 真保 裕一

「防壁」「相(バディ)棒」「昔日」「余炎」の4つの短編集。
主人公はどれも特殊で危険な業務に就いた公務員。
そして傍には陰ながら見守る女性の影。

真保さんの本は今まで長編しか読んだことがなかったので、短編というのに少し意外な感じがしました。
しかし、しっかりとした取材スタイルはやはり真保さんらしく丁寧なものでした。
私個人の好みから言えば真保さんは長編の方が好きなのだけど、短編はまだこの1冊しか読んでいないのだからそう決めるのは早いかもしれない。

主人公の職業は日常では聞きなれないものが多かったのに、わかりやすい説明によりすんなりと理解することができました。
警視庁警護課、海上保安庁特殊救難隊、陸上自衛隊不発弾処理隊、そして消防庁消防隊とバラエティに富んでいました。
どれもいつ死んでもおかしくないような危険な職業。

私には主人公の恋人の気持ちがとてもよくわかります。
恋人の気持ちがわかる主人公は主人公でツライだろうし、お互い楽じゃないですね。
待つ側も待たせる側も大変という意味では同じなのかもしれない。
今まで知らなかった世界に触れることができて、とても楽しかったです。

★★★

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