「黒い家」 貴志 裕介

若槻慎二は、生命保険会社の京都支店で忙しい毎日を送っていた。
ある日、顧客の家に呼び出された彼は、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。自殺として片付けられたけど、何かがおかしい。
若槻は独自で調査を始めるのだった。


怖い怖い。
下手な映画よりも全然怖い。
寒くない部屋で読んでいるのに、背筋から寒くなります。
本当に怖いのは、怪物でも妖怪でもなくて人間なんだってありありと思わせる作品です。

さすが第4回日本ホラー小説大賞受賞作。
貴志さんが元保険会社に勤めていたこともあり、詳しい保険会社の実態が書かれています。
実際に起こっているようなトラブルなどが書かれており、ノンフィクションのようなノリで読み進めていたために物語が進むにつれ、現実味を帯びた恐怖に包まれることになりました。
感情移入させて読めば読むほどに怖いです。

話が通じない知能を持つ生き物って脅威ですよね。
そんな生き物に出会ったら、私は迷わず安全な場所に逃げ出そうとすると思う。
でももし、安全な場所がないとしたら、もしくは逃げられない状況だったとしたら、それは絶望以外のなにものでもない。
1つとして救いがなかったら読みきれなかったかもしれない。

★★★★

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