「どろぼうの神様」 コーネリア・フンケ

大人はよく子どものころに戻りたいと言うけれど、子供の頃は何になりたかったか覚えてる?
なんだと思う?
「早く大人になりたい」そう思ってたんじゃないかな。
これは大人になりたい子供と、子供になりたい大人の物語。

読んでから、月の都ヴェネツィアに行ってみたくなりました。
羽根の生えたライオンとか見てみたい。
これは、大人が読んでも楽しめるけど、子供の視点で読んだらより一層楽しめるはず。

そういえば、私も早く大人になりたかった。
「貴方にはまだ早いわよ」なんて言われると、自分の無力さが悔しくてたまらなかった。
大人になれば何でも1人でできるようになるんだって思っては憧れていた。
物語は、なんだかしっくりこないままに終ってしまった印象を受けました。

また、大人が<いい大人>と<悪い大人>とに完全に分類されているのはどうだろう。
子供の味方になってくれる大人だけが必ずしもいい大人だとは限らないのに。
子供の頃はただの意地悪に感じた大人の行為も、後からよく考えてみれば心配してくれての行為だったんだって気づくようなこともあるから。
登場人物では、プロスパーとどろぼうの神さまが好き。
ボーくらいの年齢の子の面倒なんてすごく大変なのに、プロスパーの忍耐力と面倒見の良さ、思いやりの深さに敬服します。

どろぼうの神さまは、正体を知ってからの方が好き。
嘘はよくないけども、多少なら仕方のない嘘もあると思う。

「ヴィクトール、大人って一日じゅう、何してるんだ?」彼はきいた。
「はたらいてるんだよ」ヴィクトールは答えた。「それから、食べたり、買いものをしたり、お金を払ったり、電話したり、新聞を読んだり、コーヒーを飲んだり、ねむったり」
xxxxはため息をついた。
「あまり刺激的とはいえないな」

★★★☆

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