「嫌われ松子の一生」 山田 宗樹

教師をしていた松子、24歳。

些細なきっかけから彼女の人災は転落していった。

壮絶な彼女の人生、その軌跡を辿り、紐解いた物語。


結構衝撃的なタイトルです。
タイトルにもある「嫌われ松子」とは、どういった人なのか。
気になる彼女の一生を追いかけた物語です。
特別に嫌われる要素が満載なわけではないのに、些細なきっかけから人生が転落してしまう松子。最初は読んでいて、とてもやるせなかったです。

もどかしくて、なんとかしてやりたい気持ちでいっぱいになりました。
それでも、壮絶に思える彼女の人生を辿っているうちに、それが単に不幸な人生ではなく、輝く瞬間も、幸せに満ちた時もあったことに救われました。
家族の愛を失った松子。
愛を追いかけ続けた松子。
手に入れたものと、失ったものの数はとても多いと思いますが、必死に生きた松子の姿は、すごく輝いて見えました。

松子の生き方は決して器用じゃない。
だけど、迷いながらも自分に正直に生きた彼女はカッコいいと思います。
願わくば幸せな最期を迎えて欲しかったけれど、死後に彼女の人生を顧みてくれる人の存在がいたことは彼女にとって救いになったのかもしれないですね。
もどかしいけど、どこか救いのある1冊でした。

★★★☆

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