「強運の持ち主」 瀬尾 まいこ

元OLが、営業で鍛えた話術を活かして占い師に転職。
ショッピングセンターの片隅で、悩める人たちの背中を押す。
心温まる4つの連作短編集。


最初は随分ノリの軽い主人公だなあと思ったのですが、読み進めていくうちに彼女なりに仕事に真摯に向き合っていたり、大切にしたりしていることがわかりました。
「大事なのは正しく占うことじゃなくて、その人がよりよくなれるように、踏みとどまってる足を進められるように、ちょっと背中を押すこと」という彼女のモットーが好き。
基本的に占いにはあまり関心はないですが、彼女のような占いならちょっと行ってみたいかも。
誰かにすこし背中を押して欲しい時や、大丈夫だよって言って欲しい時ってありますものね。

恋人、通彦との関係も好き。
正反対でありながら、しっくりくるような相性のいい二人。微笑ましいなあ。
それにしても通彦の料理のセンスはすごいですね。
鍋にマカロニって。カレーに葛きりって。毎日がまるで闇鍋みたい。

悩んだときに頼るのは、上司でも、恋人でも、占いでも、直感でもいい。
自分が気持ちよく進めるように、困難を乗り越えられるように道を整えていくことが大事。
この本を通してそんなことを感じました。

読んで癒され、心がほっこりしました。瀬尾ワールドはやっぱりいい。

★★★★

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