「異郷の煌姫〈3〉―デルフィニア戦記 第2部」 茅田 砂胡

国王の下には押しかけ愛妾が出現し、王女にはタンガの皇太子との縁談が持ち込まれた。
暗殺の次は策略か!?日頃は剛胆なウォルも無敵のリィも、敵国の謀議に激怒した。

この事態に抗すべく両者の婚姻がデルフィニアの国を挙げて敢行される。
が、厳粛な式の最中、急を告げる使者の叫びが聖堂に響きわたる。

心を、持っていかれました。

第2部の最終巻。
シェラの話も少し掘り下げられていいのですが、なんといっても国王とリィのプロポーズシーンが最高でした。

「欲しいのは同盟者だ」
・・・きゅんとする。
プロポーズの言葉って、お決まりのフレーズじゃなく、二人の関係性によって一番適切な言葉がきっとあるんでしょうね。上記の言葉を恋人から言われても普通は「?」となるでしょうが、この二人にはこの言葉が何よりも似合う。

男性だから女性だからということではなく、背中を任せられるような、となりに並んでいたいような相手がいることは、すごく幸せなことなんだと思います。

プロポーズのシーンも素敵ですが、キスシーンもまたものすごく素敵で・・・!
私はよくいろんなものを怖がりますが、「怖い」というのは理屈じゃないんですよね。頭ではわかっていても怖いものは怖いし、剣を首元に刺されれば震えるし。
いわば本能的なものだと思う。
それと真っ直ぐ向き合うこと。それは、簡単ではない。
だからこそ、国王の器の大きさがわかるもの。

それにしても、リィは一体どんな環境で育ったんでしょうね。
デルフィニアの物語はまだまだ続きますが、リィがこの世界に落ちてくる前の物語もすごく読んでみたい。せめて回想シーンでも・・・。

あっという間に第2部を読み終わってしまって寂しい。第3部に手を出したらまた止まらなくなってしまうから、しばし休憩。ああ、でも気になる・・・。

★★★★☆

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