「僕にできないこと。僕にしかできないこと。」 春山 満

「もうおしまい」と思ったところから道が開ける。首から下がまったく動かない車椅子の社長が、介護ビジネスの第一線を走る。人間の無限の可能性を問いかける、生きる勇気が湧く本。

再読。何年も手元にあって、捨てられない本。
24歳で運動細胞を徐々に破壊していく進行性の難病、進行性筋ジストロフィーを発症。介護ビジネスの第一人者でもある著者のエッセイ。
この本を読むといつも、はっとさせられます。

「優しさ」なんて曖昧なものよりも、フェアな関係を確立させることがこれからの医療・福祉業界には必要だと説きます。
普通じゃ考えられないような、「それっておかしくない?」ということが、結構福祉の業界では当たり前に行われていることがあります。
お年寄りや障害のある方への子どもに対するかのような話し口調や、サービスとは言えないような流れ作業の介護。
それらを一刀両断、高価格でも質のいいサービスを提唱しています。

私がこの本を好きな理由の1つは、一切の言い訳がないところです。
事実を事実としてありのままに受け入れ、前向きに進むというのは、実際には簡単なことじゃないと思います。
通常なら言い訳したり、環境を悲観したりしたくなるようなところを、120%の努力と不屈の精神で乗り越えていく様子に、とても勇気づけられます。

常に妥協を許さず、最善の手を探し続ける姿勢を私も大切にしたいと思いました。
何かを相手に伝えるなら、まずは自分が行動してその背中を見せることだという著者の姿勢も大好きです。環境に嘆きたくなったら、自分を甘やかしそうになったら読む本です。

生き残るためにいちばん重要な姿勢は、爽やかであることだと気がつきました。

「子どもを叱るな、来た道じゃないか。年寄りを笑うな、行く道じゃないか」

「文句ばかり言う前に、己が生き抜くために本当に120パーセント努力しているのかを問え」  (p34)

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