「媚びない人生」 ジョン・キム

本書は、著者が家族同様に大切な存在と考えるゼミ生の卒業へのはなむけとして毎年語っている、キムゼミ最終講義『贈る言葉』が原点となっています。

この『贈る言葉』とは、将来に対する漠然とした不安を抱くゼミ生達が、今この瞬間から内面的な革命を起こし、人生を支える真の自由を手に入れるための考え方や行動指針を提示したものです。

手帳にメモした言葉が、とてもたくさんありました

「媚びない」というのは、物事の評価基準が自分の中に確立されているというのと同意義だと思っています。

評価基準が他者にあると、人の目を気にして、権威を気にして、媚びてしまう。これは随分生きにくい、かと思いきや、それが板について当たり前のように順応している人もいる。
でもそれは決して、自分の人生を生きている、と言えないのではないか。そんなことをふと思ったりもします。

本書は読み進めていくと、実感としてすごく共感するところが多いです。「確かにそうだよね」と自分の中で言語化できていなかった想いが形になっていたり、迷いつつも信じて進んできた道を肯定してくれていたり、熱い言葉に励まされました。

実は、どんな道でもいい。真剣に取り組んで得られたものは、最終的にはどんな道であっても正しい道にしていくことができると私は思っている。
だから今、自分が選んだ道が正しいかどうか以前に、それは自己責任で主体的に選んだ道なのか、その選んだものから自分がどう成長できるか、ということを感じることが重要なのだ

小5から一人暮らしをしていたという著者は、一人の時間、自分と向き合う時間の大切さについても繰り返し述べています。これは、私も年を追うごとに強く感じます。自分を深く掘り下げる行為、というのは自分の軸をしっかりと確立させる上で欠かせないこと。今は特に意識して余白の時間をスケジュールに組み込んでます。

そしてじわりと染み込んできたのが、自分がコントロール出来ること、出来ないことを線引きして理解し、コントロールできるところにのみ全力を尽くしてコントロールできない部分について思い悩まない、という部分。
そしてそこに留まらず、自分を成長させるにともない、自分にコントロールできない不可抗力の部分を少しずつ減らしていくという意識を持つことについても語られており、言われて初めて「そのとおりだ」と深く共感したものです。

人は自分と向き合う中で、最終的には「生きるとはどういうことだろう」「死ぬとはどういうことだろう」といったところと向き合うことになるんだと思います。
その答えを自分の中でしっかりと持っている人ほど、きっと強い。そしてそれは、本に書いてあったり誰かが教えてくれるというより、自分で見つけることで本当に自分の人生が歩めるというものだと思います。

ゼミ生への最終講義で語られた内容というだけあって、励ましの言葉も多く、苦難のときこそ支えになる気がしました。
私も環境を変えて次の挑戦をするんだという気概を忘れずに、自分の人生を真剣に生きたいものです。
とても良い本でした。

いつまで経っても学ぶだけの人は、それだけの存在で終わってしまう。そこから一歩踏み出してほしいのだ。他者のために何かを与えるには、自分をどうするか。与えることに喜びを感じる人になることだ。(p206)

努力してなかなか結果が出ないときほど、努力すればするほど、最終的に得る結果は大きくなると信じることである。それがわかれば、努力し続けることで結果が出ないことは、喜ぶべきものであり、不安になったり、挫折感を感じたりするものではないということにも気づけるのである。 (p80)

★★★★

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