「キノの旅 <7> the Beautiful World」 時雨沢 恵一

キノに師匠にエルメスにシズ様。どの人物にも会える短編集。

「冬の話」「森の中のお茶会の話」「川原にて」など8話を収録。

キノの秘密にまた少し触れられます。


ものすごく久々にキノの旅を読みました。
6巻を読んだのが8年前なので相当久しぶり。
それでも結構覚えているものですね。誰しもキャラがいいし、謎に包まれてて気になってた部分が多いから記憶に残ってたみたい。

さて、久々のキノの旅ですが、しょっぱなから時雨沢さんがやらかしてました。
最初から登場する「カラーなあとがき」
最後に書かなきゃあとがきじゃないよ!と思いつつ、ものすごく楽しそうなのでこっちも読んでて気持ちが上がりました。
まるで型にはまらない自由さが清々しいですよね。あとがき一文目の、「作者の時雨沢ですか?」は、本当に聞いてどうする、という感じで最初から笑えました。

プロローグ・エピローグの、キノがキノになった話が一番好きでした。
そうか、キノはキノになる前はこんなにもキノじゃなかったんだな、と。
エピローグの長さに驚いたけども、必要な長さでしたね。
淡々としているのでスルーしてしまいそうになるのですが、今回結構グロテスクでしたよね。
もともと人が死んだり、悲惨だったりする話はありましたが、今回はより具体的というかなんというか。
描写がグロさを感じさせるものではないのでいいんですが、なんだかすごい世界だなと改めて感じました。

それから「冬の話」を読んで、法律も宗教も、その中にいるとそれが当たり前だけど、外側から見ると随分解せないものになるんだなと感慨深く思いました。人の生死に関わる問題って、個人に委ねるにはある種の危険をはらんでますけどね。
それでも「生きてほしい」も「死んでほしい」も、相手を想う気持ちからきているのは共通なんですよね。
全貌が見えてくるのも楽しいし、あとがきも楽しみだし、8巻も近々読みたいと思います。

★★★

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