「魔法使いクラブ」 青山 七恵

文体は、大好きなんです。
内容だって、1章目で引きこまれて2章目で夢中になったのですが、3章目があまりにやるせなさすぎて・・・ 読了後しばらくもやもやしていました。

ストーリーや主人公に対しては「もっとこうしてくれたら!」とじれったさを感じるものの、青山さんの描く世界はどこかリアルで最初からすっと引きこまれました。
読みながら、どうしてこんなにこの世界が身近にリアルに感じられるんだろう、と考えていたのですが、おそらくここには音や匂いが満ち溢れているからかもしれません。
視覚以外の情報まで再現されるので、とても生々しく感じます。

突っ込みたいところや「あれはどうなったの?」というところもあるんですが、現実の世界だって全てに説明がつくわけでもないし、起こり得ないことなんてない。
そう考えたら、まあこんなものかな、という気がしないでもないです。
甘酸っぱいツンとした気持ちになれる青春小説でした。
夕日のシーンがすごく綺麗で脳内に焼き付いています。

「なんで、強さがばあんとあったらだめなの?」
「わかんないけど、まぶしすぎるとほんとはそれがどういう形してるのかわかんないじゃん」
  (p203)

★★

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