「社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!」 ちきりん

メディアで流れる世界のニュースは本当なんだろうか?
私が今信じているこの価値観は世界でも通用するのか?

自分のアタマでよーく考えてみよう。

視点を変えると、こんなに世界が違って見えるなんて。

学生時代から世界50ヵ国以上の国を旅してきたちきりんさん。
世界中を旅して観光名所を見ては「すごいなー」で終わらないのはもちろん、着眼点の1つ1つがとても興味深くて読みいってしまいました。

冒頭に出てくるのは、セブ島のレストランで出された紅茶が、お湯とリプトンのティーバッグだったという話。

日本人の感覚からしたら、レストランでティーバッグ出すなんて、それなんて手抜き!しかもリプトンって!と驚きますが、一方でレストラン側からしたら庶民でも買える茶葉よりも国際的に流通しているリプトンを出すこと(それも未開封で出すことで本当にリプトンですよと証明しつつ)は、かえってしっかりとしたおもてなしなんです。
こんな風に、世界を旅する中で見つける「常識が違う」「見方が違う」「文化が違う」の数々は、とてもおもしろいものですね。自分の当たり前が、当たり前じゃないということは、同じ環境にいたら気付けない。

どの章もそうですが、政治から文化、些細なことまできちんと「考えてる」ことが新鮮で、こんな視点で旅をしてこなかったなあととにかく唸りっぱなしでした。
それから人生観が変わる場所、として紹介されていたところのうち、ウイグルについては聞き及んだことがなかったです。
暑く乾燥している国でいまだ残る再現性が高い何千年も前のミイラとか、一体どれほどリアルなんだろう。
夜明けのマチュピチュとかも素敵だろうな・・・

本書のおもしろいところは、海外のことだけじゃなくて、常に日本との対比が描かれていること。
海外のことも知らないですが、日本のことも案外知らなかったりするのでこれまた新鮮で。とはいえ、いつまでも知らないなんて言ってるのもどうかとは思うのですが。

いつか行きたい、と思っている国はたくさんあるけれど、国の政治によっても、自然破壊によっても、その姿は永久的に同じではない。
だからこそいつでも行ける、と思わず、どんどん世界に飛び出していけたらいいな。とはいえ、やっぱり英語は必要ですよね…。ひさしぶりにちゃんと勉強せねば、と思いました。

★★★★☆

「人は皆、平等」とか「人権」とか言い出すと、こういった芸術を生み出すことは不可能です。

独裁者、絶対権力者と、想像を絶する格差の下にある大多数の大衆の存在があって初めて、ピラミッドもタージマハールもルクソールも存在しえるのです。
虫けらのように扱われた命が夢のような宝を生み、何千年も後に、それら奴隷達の子孫にあたる私たち観光客を感嘆させてくれるというわけです。 (p132)

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