「ビブリア古書堂の事件手帖4」 三上延

珍しい古書に関係する、特別な相談――
謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。
その古い家には驚くべきものが待っていた。
稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。

金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。
そして、迷宮のように深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが――。

やっぱり大好きです、このシリーズ。

久しぶりのビブリア古書堂シリーズ。今回はついにあの人が登場。
じれじれだった二人の関係にも動きが見られ、江戸川乱歩を主軸に綴られた長編はものすごく、おもしろかったです。
今までで一番好きかもしれないくらい。

さて、本作のメインである江戸川乱歩ですが、残念ながら私は一度も読んだことがないのです。有名すぎて小林少年や明智小五郎などの登場人物ですら知っているくらいだ(名探偵コナンの影響も多分にある)けれど、未読です。
このシリーズの素敵なところは、栞子さんによってあまりにも本が魅力的に語られるものだから、ついつい興味を持ってしまうところ。
しかも、江戸川乱歩にいたっては、没後随分経っていることもあって著作権保護期間が終了しているらしい。
青空文庫にも無料で掲載されてるんですね。なんてことでしょう・・・。
とはいえ、きっと読むときは紙ベースで読むことになるでしょうが、素晴らしい世界が待っていそうですね。

今回はとにかく見所が盛りだくさんで。
相も変わらず栞子さんと大輔さんとの関係がじれじれするものの、少しずつ近づいているのにきゅんとします。
傍から見ていても、ものすごく相性いいですよね。
あとがきによると、この物語もそろそろ後半とのことですが、二人の関係はどこまで進むんでしょうかね。
大っぴらにいちゃつくことはないかもしれないですが、二人の照れる様子がかわいくて、今後が楽しみです。

そしてついに登場した栞子さんより上手のお母さん。
常識からかなり外れたところにいるのがすぐ見て取れますが、彼女は彼女なりに信念と愛情を持って行動しているんでしょうね。
この作品で初めて知った「旅の絵本」という本ですが、ものすごく素敵!これは集めたい。
こんな絵本を子どもに贈るという時点で悪人のはずはない、と思いつつも、10年も家族を放っておくってやっぱり相当な神経な持ち主なのは間違いない。

今回の謎自体も本が題材に使われているという時点で嬉しい気持ちになりますし、一般の人では絶対に解けないであろう謎の組み立てに毎度ながらうっとりします。
栞子さんに限らず、本が好きな人たちなみな、大なり小なり小説の世界に影響されてるところはあるかもしれないですね。
思わぬ伏兵もいたりして、最後まで楽しめた1冊でした。やっぱりビブリア古書堂シリーズはおもしろい。

★★★★★

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「ビブリア古書堂の事件手帖4」 三上延” への2件のコメント

  1. こんばんは。
    私も江戸川乱歩作品、1冊も読んだことがありません^^;
    名前も同じくコナンで知った知識くらいしかありません~。
    それでも十分楽しめました。面白かったです。
    旅の絵本シリーズは良いですよね~。素敵です!何冊かありますよね。また見たくなりました。
    ついに登場したお母さん、色々企んでいるようで何もかも見透かしているようで怖いですよね。
    新刊が楽しみです^^

  2. こんにちは~^^
    苗坊さんも江戸川乱歩作品読んだことないんですね!わーい同じだー。笑
    でも、この本読んでると気になりますよね。
    昨日図書館行ってきたので手にとってみようと思ってたのにすっかり忘れてました(==;
    旅の絵本シリーズも惹かれますよね・・・!ほしい。。。
    お母さん、ほんと超越してて何考えてるかわからないところが多々あって怖いですよー。1人で何でもこなす天才タイプかと思いきや、人づてに情報収集したり、他の力を借りることを厭わないとこからも、目的のために手段選ばないんだろうなぁというのがありありと見えて。
    続きがほんと楽しみです(*´▽`*)

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