「デジタルネイティブが世界を変える」 ドン・タプスコット

「なぜ、オバマが大統領選で勝利をおさめられたのか?」
「なぜ、今までのやり方では物が売れなくなったのか?」

日本を含む12カ国、1万人のインタビューを敢行し、デジタルネイティブのリアルがいま解き明かされる。
そんな本書の紹介に惹かれて読んでみました。

デジタルネイティブというのは、生まれた時から周りにPCなどがあり、それらのツールを自然に使いこなす世代のことです(ネット世代ともいう)。
中学以降にPCが身近になった私は、ちょうどネット世代とそうでない世代の狭間にいるのかもしれない。ネット世代の話は、「あるある」というものもあれば、「えー」というものもあり、とても楽しめました。どちらにせよ、ネット世代を様々な裏付けとともにとてもポジティブに捉えているのが印象的でした。

ネット世代でも、そうでない人でも楽しめると思いますが、中でも教師、政治家、行政、プロデューサー、リーダー、経営者、子育て中の人には特におすすめです。
全く違う考え方をするネット世代とどう付き合っていくか、というテーマで
○○のための7つのヒント、というのがとても興味深かったです。

例えば、【市民社会組織が、ネット世代をボランティアとして巻き込むための7つの方法】
①ネット世代を単なる将棋の駒として使ってはならない。
②ウェブ戦略をネット世代に任せよう。
③参加しないことの罪悪感を利用しようとしてはならない。
④遠隔地の人々が直面している難しい問題にネット世代を関わらせるのを恐れてはならない。
⑤優秀なネット世代のスタッフを得たなら、大規模で解決困難な問題を与えよう。
⑥自分自身の誠実さを見せよう。
⑦8つのネット世代の行動基準を中心に組織を設計しよう。
といった具合に。

今までのやり方じゃもう通用しないぞ、というのが軸にあります。
深く納得させられました。
中盤以降がとてもおもしろく、オバマ大統領の勝利がどんな風に成し遂げられたのかという話には胸が熱くなりました。
最後にはQ&Aのような形で、例えば「ゲームをしすぎると頭が悪くなるのは本当か」に対して、「それは違う。むしろ視覚で物を捉える力が上がっている。オンラインゲームから学べるチームワークや目標達成への見通しの力などもある」といったように、データとともに1つ1つの世に出回る疑問に答えていたのも興味深かったです。改めてこうして読んでみると、いかにネット世代が新しいものの見方をしているかがよくわかりました。
今また1つの新しい時代が到来しているということなんでしょうね。

ネット世代は私たちにとって望ましい存在なのだろうか。
彼らの好きにさせることにはリスクがある。
だが、彼らが使いこなしているツールには無限の可能性がある。
(p454)

★★★★

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