「よあけ」 ユリー・シュルヴィッツ

しんと静まり返った、夜明け前の湖のほとり。おじいさんと孫が、毛布にくるまって寝ています。
すると、一瞬さざ波が立ち、すべてが動きだします。

コールデコット賞を受賞した画家が、夜明けのひとときを見事に表現しました。
一場面一場面が心に焼き付く、大切に持っていたい写真集のような絵本。
瀬田貞二の訳文も見事です。

大人にこそ、手にとって欲しい絵本です。

とある湖の、夜から朝への物語。

ページを捲るたびに心が静かに、澄みわたる絵本です。

技術が発達して、写真で素晴らしい景色をそのままの形で収めることができるようになったけれど、そこには想像力が入る余地はないのかもしれない。
この絵本は人の想像力を刺激し、夜明けの感動を追体験できるという点で素晴らしい一冊だと思います。

忙しくて時間がなくても、この絵本を開けばいつでも湖がもたらす静かな時間が手に入ります。
これって、ものすごいことだと思います。
子どもにもいいけれど、忙しい大人にこそお勧めしたい絵本です。

★★★★★

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