「いろごと」 加藤千恵

片思いも、未練も、別れも、出会いも新たな一歩も…いろんな女の子の想いを綴った一冊。
恋って楽しいだけじゃない。残酷なことだってたくさんある。
でも恋をしていたい。またしたくなる。

“いろ”をテーマにした20の短歌とショートストーリー。

あなたは、どの色がお好きですか?

色をテーマに、色恋が書かれた20種類のショートショート。
終わりゆく恋だとか、届かない想いだとか、水彩画に水を垂らしたかのように淡く消えゆく何かがちいさな余韻を残します。

もとは、ファッション誌での連載のようですね。
表紙のイラストもそうですが、1つお話を読み終えるとmiccaさんの描く女性に出会えます。美しくてハイセンスなイラストに、つぎはどんな?と楽しみにページをめくりました。ちなみに章のはじめには、加藤さんの短歌。
1番最初の短歌が、いちばん好きでした。
pinkの章。

「ぎこちなく慣れない思いを抱えてる
慣れないピンクを身につけたまま」

イラストも著者の作風にすごくぴったりの雰囲気で、本当に素敵なコラボです。ちょっと、宝物にしたくなるくらい美しい。

短いから、すごく心を揺さぶられる、という心配もなく、ふいに時に訪れる恋の終わりのお話を静かに楽しむことができました。
とくに内容を知って読んだわけでもないのに、好きな人への想いをずっと引きずってるからこの本に呼ばれたんだろうか。最近になってようやく、いい経験をしたなと思えるようになってきました。
そんな自分の心境に溶け込むような1冊でした。

悲しみはわたしの中に残るだろう白い置物みたいになって

★★★☆

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