再読。たまたま古本屋で見かけて、購入。
懐かしいなあ。。。20年とまではいかなくても、10年以上ぶり。
小学生の頃大好きだった折原さんの本。
絵も描けて、文も書ける方なのは知ってたけど、料理本やCDまで出していたなんて。
文体はティーンズ向けだけあって、漫画のようにさくさく読めます。
「KISS」とわざわざ英語にするところとか、一部気恥ずかしさを感じたりして、ああ私も大人になったんだな、なんて思いながら読んでいたので、
まさか、泣くとは思わなかった。
読み始めから「オチも予想できるしね」、と軽く構えていたらその前で既に泣いてしまった。
人を泣かせるのに、文体がどうとか関係ないんだな、と思いました。
恭ちゃんのお父さんがとても素敵です。お父さんだけじゃなくて、登場人物がみんなキラキラしてます。
大人ももちろん読めるけど、児童文学に分類したい本。
時間や命の大切さを噛み締めることができる1冊です。
どうしても超えなければならない高いバーがあった時。
目をつぶってちゃ、はじまらないって。
立ちすくんでても、しょうがないって。 そんな時でさえ、笑って走り出すことができるって、 シュンチが、あたしに教えてくれた。 (p196)
★★★★☆