「幸福者」 武者小路 実篤

理想主義と言われる白樺派の1人、武者小路実篤の本を読みました。
弟子に師を語らせるという形で、作者の理想の人間像が書かれています。

弟子が素晴らしいと絶賛する師ですが、私が受けた師の印象は純粋で、不器用で、潔癖な人。
多少押しつけがましく感じるものの、周りのものに感謝し、自分を省み、他人の罪は許し、どこまでも清くあろうとする姿勢は嫌いじゃないです。

それなのに読み終わった後のこのもやっとした気持ちは、師のことが最後まで好きになれなかったからかもしれない。この本の軸なのに。
師の他人を否定するところが好きになれないという理由もあるし、「私の本職は心を美しくしておくことです」というのもいまいちよくわからない。

理想を理想として見れない自分の心が狭いのかも。
ただ、きれいごとを並べているように感じてしまった。

俺は他人をせめることは出来ない。自分の内にはもっと恐ろしいものがあることを反省しないではいられないから。 自分の心のけがれを思うのは情けないが、他人の罪に寛大になれるのはうれしい。

★★★

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