「夏の庭―The Friends」 湯本 香樹実

仲良し友達の1人が祖母の葬式に行ったところから物語は始まります。

「おまえ、葬式って行ったことある?」
「死んだ人、見たことあるか?」
「ひとり暮らしの老人が、ある日突然死んでしまったら、どうなると思う?」
いくらでも湧き出てくる小学生の好奇心。
それを満たそうとする行動力。
純粋で不器用で、そして優しい小学生たち。
「死」の正体を一生懸命探ろうとする。

とにかく心が温かくなる物語でした。
おじいさんとの交流。受け継がれていく命のバトン。
死して消えゆくもの。死しても消えないもの。

初めて読むのに懐かしさでいっぱいになる、この夏の庭。
読んでいて、眠っていた記憶がふわりと蘇るからでしょうか。
最後の台詞には、思わず心の中でにこりとしてしまったほどです。

歳をとるのは楽しいことなのかもしれない。 歳をとればとるほど、思い出は増えるのだから。 そしていつかその持ち主があとかたもなく消えてしまっても、思い出は空気の中を漂い、雨に溶け、土に染み込んで、生き続けるとしたら・・・・・。

★★★★

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