「重力ピエロ」 伊坂 幸太郎

“春が二階から落ちてきた。”
そんな印象的な一行から始まるこの小説、私にとって初の伊坂幸太郎さん作品でした。淡々としていて読みやすく、独特の雰囲気が楽しめました。
個性的な登場人物も、兄弟の知性ある会話も、矛盾や葛藤と向き合う人間らしさも、すべて魅力的です。
「血は水よりも濃し」なんて言葉もあるけど、「氏より育ち」という言葉もありますよね。

遺伝っていうのは、もちろんあると思います。
だけど、家族っていうのは遺伝だけでは語れないものなんだろうな、とも思います。
何をもって家族とするのか、はもしかしたら人によって違うのかもしれないけど、家族はやっぱり特別な存在ですね。

「そうとも、重力は消えるんだ」 父の声が重なってくる。
「どうやって?」 私が訊ねる。
「楽しそうに生きてれば、地球の重力なんてなくなる」
「その通り。わたしやあなたは、そのうち宙に浮かぶ」

★★★★

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