「魔術はささやく」 宮部 みゆき

「最後にはタネを明かすよ」
そう言われている手品ショーを見ている気分でした。
推理するというより、ただ不思議で、先が気になってページをめくっていました。

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1人目は、マンションの屋上から飛び降りた女性。
2人目は、地下鉄に飛び込んだ女性。
3人目は、走るタクシーに飛び出した女性。
遺書はなく、自殺ではないか。
新聞の小さな社会欄にはそう書かれていた。
なんの関連もなさそうな、ただの「事故」とも「自殺」ともとれるような事柄が、物語をはらんでいた。

素直におもしろかったです。さらさらと読めました。
勝手に予想しては見事外れたりして、かなり楽しめました。
そんなものがあるのか、と驚くようなこともありつつ、読み終わった後は少しすっきりするような後味の良さでした。

人間てやつには、二種類あってな。
一つは、できることでも、そうしたくないと思ったらしない人間。
もう一つは、できないことでも、したいと思ったらなんとしてでもやりとげてしまう人間。
どっちがよくて、どっちが悪いとは決められない。悪いのは、自分の意思でやったりやらなかったりしたことに、言い訳を見つけることだ。

★★★☆

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