「バッテリーⅥ」 あさのあつこ

「おれはピッチャーです。だから、誰にも負けません」いよいよ、巧たち新田東中は、強豪・横手二中との再試合の日を迎えようとしていた。試合を前に、両校それぞれの思いが揺れる。

巧と豪を案じる海音寺、天才の門脇に対する感情をもてあます瑞垣、ひたすら巧を求める門脇。そして、巧と豪のバッテリーが選んだ道とは。いずれは…、だけどその時まで―巧、次の一球をここへ。大人気シリーズ、感動の完結巻。

どこまでも濃い、1年間でした。

ついに迎えた最終巻。
横手との試合の日もついに当日を迎えます。

読んでいて、能力の限界と、天才の壁というものをありありと感じさせてくれました。
努力である程度力はつけられるとしても、どうしたって能力の限界はある。
かといって天才が無敵かというとそうではなく、天才だって壁にぶつかる。
世界は案外平等なのかもしれないですね。

物語はクライマックスに向かって進んでいきますが、結末は予想通りといえば予想通り。
とはいえ、とてもいい試合でしたね。
最初で最後の最高の試合。
このメンバーで試合をすることはないでしょうが、タスキを繋ぐようにしっかりと次に活かしてくれるメンバーもいますしね。

中学時代って、思い返せば一瞬のように濃い時間でした。
あの頃一緒にいたメンバーは今はみな別々の道を歩んでいて、きっと巧と豪だってそう遠くないうちに違う道を歩み始めるんでしょうね。
だからこそ、こんな風に過ごせる時間は本当に貴重なのです。

桜が咲き乱れるこの時期に読めたのは偶然ですが、風が吹き抜けるような爽やかな読み心地の1冊でした。

ガキには、ガキにしかできんことがある。そしてな、大人にしかできんこともあるんじゃ。 (p259)

★★★★

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1.『バッテリーⅥ』

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