「N・P」 吉本 ばなな

97話の短編からなる「N.P」という英文小説。
それを書いた本人も、翻訳に関わっていた人もみな自殺。
「呪われた小説?」
N.Pに関わる4名を描いた作品です。

彼女の小説は色に溢れている気がします。
中でもN.Pは、総じて青い小説。
「哀しい予感」の青を、煎じて詰めたような青。
ミステリーとしてよりも、ばななワールドを楽しむ本だと思います。
「近親相姦」「不倫」「シンパシー」「死」etc・・・

テーマは深い。けれど、重くない。
小説全体に漂う薄暗さ、退廃的なところ、夏の匂いが好き。
ちょうど、読んだ時の自分のトーンとぴったり合いました。

★★★★

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