「アカペラ」 山本 文緒

身勝手な両親を尻目に、前向きに育った中学三年生のタマコ。
だが、大好きな祖父が老人ホームに入れられそうになり、彼女は祖父との“駆け落ち”を決意する。

一方、タマコを心配する若い担任教師は、二人に振り回されて―。

奇妙で優しい表題作のほか、ダメな男の二十年ぶりの帰郷を描く「ソリチュード」、独身の中年姉弟の絆を見つめた「ネロリ」を収録。温かくて切ない傑作小説集。

3つのお話が入ってます。
1つ1つ大切に読みました。
「アカペラ」は、読んでいてすごく温かかったです。
タマコもじいちゃんも、姥山も先生も好き。タイトルがまた絶妙です。
(そういえば、デモシカの意味がわからなくて調べました。)

「ソリチュード」は、主人公が不器用で…
すこし自分と似てるなあと思いました。
引用にも載せましたが、とてもパンチのある台詞がありました。
「ネロリ」は、ささやかな幸せの味がしました。
口に出すと叶わないっていう願い事みたいに、大切なものをひっそりと守ろうとする姿勢が印象的でした。

優柔不断なんじゃなくて、融通がきかなすぎなんじゃねぇの。

まわりのお願い、全部叶えられるわけねえじゃん。 それ義理堅いっていうより傲慢よ。何でもかんでも背負いこもうとするから、逃げ出したくなるほど重くなるんじゃないの?

★★★☆

follow us in feedly

Pocket

トラックバックURL

トラックバック一覧


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。